私は男性でも女性でも、応急処置・救命処置をするよ。
私は男性でも女性でも、応急処置・救命処置をするよ。
私が救命講習(中級)を受けたとき、何よりも先に習ったのが、「Consent(同意)」だった。
例えば体調が悪い人がいたり、大怪我をしている人がいるとするでしょ、
✅もしその人に意識がなければ、黙示の同意が成立して、負傷者の口からいいよと言われなくても、応急処置をすることができる。
❌でも、その負傷者に意識があり、明示的な同意がない場合(応急処置をしてもいいか質問していない場合や、応急処置をしないでと言われた場合など)は、絶対に相手を触ってはいけない。たとえその人が壊滅的な出血をしているように見えても、相手の意識がなくなるまでは、その人に触れてはいけないと習った。
これを知らずに、良かれと思ってかどうかは知らないけど、後から大問題になるケースが、先日の事件でしたよね。
あと、セクシャル・ハラスメントと訴えられないようにAEDを使用するときも気をつける点がいくつかある。
まず、相手のプライバシーを可能な限り確保する必要がある。例えば人垣をつくって公衆の視界を遮ったり、ジャケットなどで、負傷者のプライベートな部分が見えづらくしたりするなど。これは可能な限りしないといけない。
あと、相手の服を脱がせる場合も触るのは最小限。下着も可能な限り触らない。どうしても脱がさないといけない場合は、ホックも後ろから触れて外すのではなく、胸元から救急ハサミを使って切るのも大原則。
そして、パッドを張るためにどうしても胸に触れる必要がある場合は、手のひらではなく、手の甲で触れる。これも大事。
こういうことを理解していないから、女性にAEDを使用して、紛争になる、っていうことがよくあるんだと思うんだよね。
最後にいうと、倒れている人がいて、救護するかはあなた次第。だから、別に救護しなくてもいいんだよ。でも、一度救護を始めたら、正当な理由がない限り、それを止めてはいけないから、その点は留意しておいてね。